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エコバッグに入りきらなくてやっぱ下さいと言う時の気まずさがこのブログのコンセプトでは別にないです。
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明けましておめでとうございます、ちりぺっぱーです。
2012年になってしまいましたが鋼の精神でしれっとやるよー2011年ヘビーローテーションだったアルバムだよー。
3位以下は順不同だよー。
興味のない人はごめんねー興味もってくれた人はCD貸すよーお酒もおごるよー
それではーVTR、スタートー。

★ 1位 Destroyer / Kaputt  

暖房のきいた部屋でふかふかのソファに寝転がり、甘い紅茶の香りを嗅ぎながら聴きましょう。
温度設定は24℃、紅茶の銘柄はダージリン・オータムナルあたりがよろしいかと思います。
そしてなんだか無意味で夢見がちなことでも考えながら過ごしましょう。
七色の羊たちのこと、アラビアのビッチについて、陸に憧れる深海魚、トーテムポールの見つめる先にあるものとは。
ボクがベッドで寝ている間も、時間は進み、ありとあらゆる人間達は活動しているのです。
そしてボクが活動している間にも、ありとあらゆる人間達は眠りについているのです。
なんと悲しいことでしょう!ボクももっと眠りたい!でも睡眠は8時間で充分。

★ 2位 Cass McCombs / Wit's End

ああ、いよいよこれは死ぬな、と覚悟したときはドラッグを一服盛って、トリップして、
我に返って、そうかこういうものなのかなるほどなるほどー、と考えながら死にたいものです。
もしくは自堕落で甘くゆるいセックス。全然好きでもなんでもない女の子と一日中セックスしまくるのです。
肢体を嘗め回し、いやらしい指使いを駆使し、じっくりと味わうように挿入し、貪るように腰を振る。
そしてその合間合間に熟成したワインをいただくとモアベター。
妖艶なブルゴーニュとそれなりの容姿だけどとにかくエロい女の子の相性は抜の群です。
1回戦後はジャンミシュロのブルゴーニュ赤1997
2回戦後はパランのポマール1998
3回戦後はポール・バラのスペシャルクラブ2000なんていかがでしょうか。
これ以上ないほどのセクシーな夜になることうけあい!
そこには愛の入り込むスキなどハナからありはしないのです。埃かかった色欲。

★ 3位 Mark McGuire / Get Lost

大学3年生のころ、単独で出向いた屋久島の宮之浦岳。
その中腹に位置する新高塚小屋の周りではヤクシカの子供たちがぴょんぴょんと跳ねて遊んでいました。
そこから少し下りると有名な観光名所である縄文杉、人がわんさかいるので近づかないのでしょう。
小屋の周りも屋久島らしい苔むした森林ですが、やはり下層と違い太陽の光もよく差し込む中腹。
その日差しに照らされ滑らかな皮をキラキラと輝かせながら跳ね回り、人間を警戒しつつも
しかし興味もあるかのようにボクとつかず離れずの距離を保つバンビたちの可愛らしさを今でもたまに思い出すことがあります。
彼らのステップは軽やかでとにかく音楽的、敷き詰められた苔はまるでトランポリン。
彼らの蹴った苔から水滴がスローモーションで宙を舞います。
その水滴はそのまま川へ、川は海へと流れ込み、ウミガメを遥か遠くへゆったりと運ぶのです。

Alio Die & Zeit / Il Giardino Ermeneutico

春の男体山に向かう朝の新宿駅で聴いていた思い出が蘇ります。
ホームを歩く疲れたサラリーマンが全員、なんらかの妖精に見える錯覚に陥りました。
労働の妖精かなんかでしょうか。
始発だったので、もしかしたら飲み会明けの妖精だったのかもしれません。
鉛でも入ってるのかってくらい重そうなカバンをぶらさげ、みんな気だるく足取りで歩いていらっしゃいました。
妖精の世界も仕事上の人間関係は大変なのでしょう。朝とは思えないほど疲れきった顔。
ボク妖精じゃなくてよかった、と思いながら男体山に登ったのです。
男体山山頂で妖精さんたちと同じような疲れきった顔をしてたのは秘密です。
 
Andy Stott / We Stay Together

皆さんは深夜の街を徘徊する際、どんな音楽を聴いていますか?
2011年の私はこれを聴いて冬の夜空の下、練りに練り歩きました。
ミニマルと散歩は相性がいいし、ダブと夜の相性も良いのは周知の事実かと思います。
あとの決め手は濃度ですが、このアルバムはミニマルダブのひとつの到達点ともいえるような出来。
どんなものよりもアンダーグラウンドで深く、荒々しい音楽なのです。ダブステップが幼稚に見える。
工場の消えない光、廃坑、欠けたコンクリート、夜の黒い海、人のいない風景画。
そういうものを連想させながら淡々と流れてゆく機械的37分間が終わる頃には身体の末端はすっかり冷えきり、
耳たぶの冷たさに我に返ったあとコタツの待つ家へといそいそと戻るのです。


James Blake / James Blake

日本人たるもの、銭湯を愛さずにはいられません。しかも昔ながらのタイル張り銭湯。
巨大な富士山のペンキ絵、黄色い椅子と桶、風呂上りの格別に美味しいコーヒー牛乳!
一人旅の先で一度、開店直前の銭湯に特別に入れてもらったことがあります。
1日ぶりの風呂ということもあり、鼻歌を口ずさみながら入っていたら
番台のご主人に「ご機嫌でなにより」とちゃかされたのを思い出します。鼻歌なんて普段でないのに不思議。
もしまたそういうチャンスに恵まれたら、鼻歌は間違いなくこのジェイムズ・ブレイクとなるでしょう。
フォーリン フォーリン フォーリン フォーリン
ただね、日本メディアの書く彼の紹介の仕方が酷い。ダブステップ知らないなら書くのやめなさい。

Cloud Nothing / Cloud Nothing

10代にしか出来ないものというのは確かに存在します。
向こう見ずな行動、落ち着かない恋愛、背徳の誘惑、反抗心、輝いて見える未来、
どれもこれもしかし根っこにあるものは同じ、思春期の身体からあふれ出んばかりのエネルギーです。
このアルバムを聴くとそういうものを思い出します。
あの頃のボクならこれを1位にしていたのではないでしょうか。
少なくともレッチリの新作でもレディへの新作でもなかったでしょうね。
ボクの人生は、バラ色に変わったー!

S.L.A.C.K. / 我時想う愛

例えばワインの話で恐縮ですが。
ワインを飲み倒すにつれて、味の濃いもの、樽のガッチリ効いたものを飲まなくなるという傾向があるようです。
ボクもカリフォルニアワインを飲むことはなくなりました。半年は口にしていない。
例えば有名なオーパスワンなどは、果実味だけでもえらい凝縮感なのにそこに新樽をたっぷりかけている
いわば重口中の重口です。確かにすごいのですが、ではそれを1本通して飲めるかというとノーです。
飲み疲れるもの。グラス1杯でお腹いっぱいになります。
重要なのはナチュラルに飲めるかどうかかと思います。
食べ物だって同じ、毎日ヒレステーキ食べれますか?
音楽にも同じことが言えます。毎日へヴィーロックばかり聴けますか?ボクは食べれません、聴けません。
野菜だってソバだって食べたいし、ダンスミュージックだってクラシックだって聴きたい。
そういう考えの人におすすめしたいヒップホップ・アルバム。この人のアルバムは全てがスッと染み入る。

The Weeknd / House of Balloons

いずれやるだろうと予想していたことですが、ここ1年で私、曲を作り始めました。
作っているものは主にアンビエントもしくはダブステップ色の強いものなのですが、
いやこれが楽しい。気がつくと3,4時間は平気で経ってしまいます。
作りたいものを作るべきか、流れ込んでくるものをそのまま作るべきか。
この時間をワインの勉強に当てたほうがいいんじゃないかと思いながらも、熱中の夜は続きます。
音楽を作るという視点を持つと、ウォッシュドアウトやこのアルバムのようなDIY精神盛んな音楽に驚かされますね。
みんなアイディアの権化かなんかなんじゃないでしょうか。
謎の彗星X、そのデビューアルバム。公式サイトよりフリーダウンロード可能。

Sandro Perri / Impossible Spaces

世の中に存在するありとあらゆる食べ物をミキサーにかけ、攪拌し、固形にしたものを牛に食べさせることで
採れたしぼりたての牛乳。それってどんな味がするんでしょうか。知りません。
ピノキオに出てきた夜の遊園地ではありませんが、優しくて瑞々しく何ひとつ不自由することなくとても居心地のいい、
でもどこかうさんくさく危うい場所があるとして、そこで流れている音楽はおそらくこんな音楽なのかもしれません。
ザ☆あの世☆ミュージック。あれ、こう書いてみると確かにインポッシブル・プレイス!確信犯か。
11月はとにかくこればかり聴いていました。

Mikal Cronin / Mikal Cronin

掃除とはノリとテンポです、そうロックンロール。
軽快なステップとリズミカルな手さばき、クイックルワイパーのとぐろを巻くような侵略、
アンプ直結でフロアに轟音を響かせる掃除機、そこに軽やかに乗せるメロディアスな口笛で全てが決まる!
そんなノリにノった状態で掃除をしているとだんだんと捨ててはいけないものも捨てちまえ!という気分になり、
果ては断捨離につぐ断捨離、粛清につぐ粛清、いうなればクリーニング・ハイ。
そして気がつけばやたらとからっぽになった部屋でぼんやりと下記のアルバムを流すのです。
 
A Winged Victory for the Sullen / A Winged Victory for the Sullen


こんばんわ、ボクはいまお酒を飲みながらこの音楽を聴いています。
どうかまた飲んでいるのかと言わないでください。お酒はいつだってキミとボクの味方なんですから。
いま飲んでいるのはフランチャコルタというイタリアが世界に誇るスパークリングワインです。美味しいです。
フルートグラスの底からあがってくる非常にきめ細かな泡をみつつこの音楽を聴いていると
なぜだか宇宙な気持ちになってきます。レモンイエロー・ギャラクシー・ドリフターズ。
フランスではシャンパーニュの泡をエトワール(星)と呼ぶそうですがなるほど、
まさに今、ボクはフランス人気質全開のようです。宇宙でプカプカ浮いてる。


次点はオウガ・ユー・アスホール、QN From SIMI LAB、OPN、カート・ヴァイル、ホーリーアザー等々。
ボン・イヴェールは大好きだけどいっぱい紹介されてますしなんか書く気しなかったので省略してますよー。
買った新譜CD・レコードは50枚以上、おかげさまで2011年もいい音楽にいっぱい出会えました。
それではビヨンセ姉さんのセクシー秀逸PVにヨダレを垂らしながら、本年もよろしくおねがい申し上げますー。
(AKBにビヨンセ入んねーかなー)
Beyonce / Countdown

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ボクのHNの「ぺ」が実はカタカナなのかも知れぬ、などとは微塵も疑わず、当然のようにひらがなと思いこんでしまって果たして大丈夫なのでしょうか。
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