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エコバッグに入りきらなくてやっぱ下さいと言う時の気まずさがこのブログのコンセプトでは別にないです。
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ジントニックとはなにか。
バーにとって最も粗利がとれる注文であり、その反面ごまかしのきかないメニュー、
故にジンから氷の形まで、バーテンダーの工夫ともてなしが最も体現されるカクテル。
そういうもの、らしい。
今夜、私は国分寺の某バーで、初めてうっとりするほど美味しいジントニックをいただきました。
そして、上記のようなものを、頭でなく、心で理解した!!!のだ!!!!
徹底して滑らかで優しい味。全てが心地よい味とはこういうものか、というような、理想的な飲み物。
ブルゴーニュ熟成グランクリュにやや慣れてきてしまった生意気な舌と頭をガツーンと叩かれたような衝撃を受けました。
ベタな表現で恐縮ですが、まさに芸術でありました。
諸君!今まで私たちが飲んでいたジントニックは、つまるところただのジントニックなのである!
世の中にはただのジントニックが進化した、美味しいジントニックというものが確かに存在するのだ。
飲み放題のジントニックをたらふく胃に詰め込んでトイレの下水に運搬するのもステキではあるが、
たまにはその3000円を1杯のジントニックとマティーニにつぎ込んでみるのも大事だと私は思う。
チェーン店アイリッシュバーでドラッグ摂取のような飲み方をしてトリップをキメるのもたまにはいいものさ、
でも美味しいお酒を楽しく飲むという、本来のお酒の楽しみ方に立ち返れてこその飲み方と思う。
都市と自然、日常と旅、道徳と遊び、妻と愛人のような感覚です。
と、何よりも靴裏のガム、ドラッギードランカーだったこの私が、声を大にして言うぞ。
そういう飲み方をしてみたい方、今度是非一緒に行きましょう。

そんな今夜の1曲。

サザンオールスターズ / タバコ・ロードにセクシーばあちゃん (「タイニイ・バブルス」より)

恐ろしい雑食精神と日本語センスを持つ桑田佳祐率いる日本最大のロック/ポップバンドの3枚目のアルバム。1980年発表。
名盤「KAMAKURA」ももちろんスゴイし、本格派「ステレオ太陽族」電子ロックしてる「さくら」も好きなんだけど
今回は、テレビアイドルからミュージシャンになった転換期、
ビートルズでいうRubber Soulのような作品「タイニイ・バブルス」を紹介します。
1st、2ndアルバムに比べ、参照元となったジャンルが倍増しています。
ビリー・ジョエル、サッチモ、ビートルズ、ディラン、アーバンソウル、R&B、レゲエ/ダブ、西海岸フォーク/ロック…
現在のようにクリックひとつで曲を視聴・購入できるようなインターネット時代じゃなく、1980年ですよ!
30分毎にレコードをひっくり返してた時代にこのオーバージャンルっぷり!化け物か。
そしてその雑多なインプッツをひとつのポップアルバムにまとまりよく収めてしまうというセンスも恐ろしい。
色々な意味で最も日本人らしいミュージシャンの一人かと思います。
2曲目「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」は桑田らしい言葉遊びをとりいれた個性的歌詞が気になるR&B。
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狼男もガッカリ皆既月食の夜。
見ました?ボクは見ました。
見ましたがしかし、月食そのものより、月食見上げてる人のほうをよく見ました。
みんなポカーンと口あけて頭悪そうだったので、
次回の観測時はもっと凛々しい顔を心がけるとよいかもしれません。
道端のレールに腰掛けた高校生っぽい男の子がひとりイヤホンつけながら月食を眺めていました。
自己陶酔に耽溺したその横顔は青春そのものでございました。
ここで問題です、彼が聴いていたのは一体なんだったのでしょう?
①BUMP OF CHICKEN「天体観測」
②デヴィッド・ボウイ「スターマン」
③R・シュトラウス「ツァラトストラかく語りき」
④宮川泰「宇宙戦艦ヤマト」

そんな本日の一曲。

BUMP OF CHICKEN / キャッチボール (「jupter」より)

ご存知バンプの通算3枚目、メジャー移籍1枚目のアルバムより。2002年発表。
B'zのようなスーパースター的オーラやサザンのような雑食精神があるでもなく、
安定したメロディーラインと藤原の(いい意味で)00年代サブカル的な歌詞のみでのし上がったってのはすごいです。
次作ユグドラシルやインディーズ時代もいいのですが、バランス・完成度ならこの作品なのかなぁ。
全曲シングルカットできる全方位武装型名盤アルバムであり、
そういうタイプのレコードでしばしばみられる弱点である遊び心の不足は、歌詞で補完してるというのもバンプっぽくて素敵。
ただ蛇足ですが、ここ3,4年に発表されたアルバムは私聴けなくなってしまっております。
ノスタルジーとか色んな音楽聴くようになったからとか、そういう安易な理由じゃなく。
なぜだろう、ミスチルと同じ道を辿ってしまっている気がする。歳をとれば受け入れるようになるのか、いやはや。


月食なのでもう一曲。上とは間逆のものを。

X JAPAN / DAHLIA (「THE LAST LIVE〜最後の夜〜 」より)

X JAPANのラストライブをCD化したものより。1997年大晦日東京ドームにて録音。
ボクももちろんリアル世代ではないのですが(たぶん直撃なのはボクの10歳くらい上の世代)、
あぁさすが90年代バンドブームの火付け役であり親分。このライブの迫力は凄まじいものがあり、今聴いてもえげつないと思います。
10代中盤の頃によく聴いていましたが、現在この歳になって聴いてみると、
好き嫌いはもちろん別として、割とちゃんと聴けたのに驚嘆しました。
やはりノスタルジー補正などではなく、ライブとして充実した内容なのでしょう。
洋楽参照度を抜きにしても、清清しいまでにナルシシズム&マッチョイズム溢れる名演です。洋楽入門としても機能しえます。
そういえばつい最近このライブの完全版とやらがDVDで出たらしいですね。名ライブですが遺産商売は感心しません。
ラピュタ観ました。
相変わらず素晴らしい作品でございました。
シータは素晴らしい女性ですね。クラリスには敵わないまでも。
パズーは何気に口説き上手であります。
女子力まみれのビッチだったら一発で勘違いしそうなお言葉を連発なさっておった。
純粋とはかくも強き性質なり。
ボクも純粋になって自覚なしに女の子を口説いて回りたいし
最終的にハーレム築きたいし宝くじ3億円当てて南国で一生すごしたい。

本日の一本。
シャトー・ド・フレイス2007と2009 垂直テイスティング
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ボルドーはアンドル・ドゥー・メールに1884年から続く格安シャトー。
メルロー80%、カベルネソーヴィニヨン20%、リュットレゾネで10ヶ月のステンレス熟成。
・2009年
 ブラックベリー、甘草、スパイスの香り。
 アタックは強めながらも柔らかい果実味と粉っぽいタンニン。2009年故、酸はある程度あるがちょい低め。
 ミッドには果実由来の心地よいほろ苦味のようなものを感じる。
 今飲んでもいいんだけど、どちらかというと熟成させたいボルドー。1500円前後。

・2007年
 黒ベリーとキノコのバランスよさ、墨、わずかなベーコン的肉汁の香り。
 意外と熟成カベルネ的要素が前面に出てる。
 2009年よりも酸がありがならも柔らかく、タンニンは滑らか。なかなかに複雑な構成であくまでエレガント。
 余韻も長い。1500円と2009年と同値段だが、ボクなら必ずこちらを買う。美味しい。
 
ワインも人間もそうなんだけど、若い頃にとっつきにくかったり強烈な個性を持っていた奴ほど
歳をとると丸くなり、滑らかな魅力を出すものですよね。よく言われる通り。
では個性を補強・補助ものはなにかといえば、好奇心と向上心、そしてそれを支える純然たるバイタリティですよ。
毎日新しい音楽を聴き、週2で新しい映画を観、週1で新しい本を開き、新しい企画展に足を向け、月1で未踏の山に登れたりすると素敵だよね。
そしてそれを咀嚼するための空白の1日があるとなお良いよね。咀嚼なしでは栄養は排泄物行きですもの。
それを何年も繰り返していくと、やらなかった自分より味わい深い自分になると思うんですよ。
そして、実際やれるかどうかはともかく、そういう視点を自分の中に取り入れることこそが重要な気がするのです。
 
今日の一枚。

スピッツ / ムーンライト (「色色衣」より)

スピッツ11枚目のアルバム「色色衣」から。2004年リリース。
アルバム未収録作品を集めたアルバム、のくせにやたら全体的なバランス・出来が素晴らしい。
スピッツのオリジナルアルバムといえば、ボク的にはフェイクファーなのですが、
あのアルバムはいわばモーニング・グローリーであり、ソリッド・ステイト・サヴァイヴァーなのです。
傑作には違いないのですが、ややポップに偏向しており、つまり1方向からしか光を当ててない状態なのです。
翻してこのアルバムはマジカル・ミステリー・ツアー、というとあまりにも大げさなのでありますが
編集盤でありながらそのバンドの実験性とポップさを両立しているアルバムという立場からみれば、
そうともいえる内容なのではないでしょうか。
「スターゲイザー」「大宮サンセット」などの名曲と「ムーンライト」「僕はジェット」等のシングルにはなりえない曲たちの形作る
編み網模様は実に素敵であります。

なお。ボクにしてはポップな曲紹介を連日を続けていると思われている方もいらっしゃるのやも知れません。
ご心配めさるな、徐々に深みに誘導してゆく作戦でございます。
毎日全文を真面目に読んでくださっている愛すべき方。
ありがとうございます、貴方の人生に小さな刺激と一提案を、ちりぺっぱーでございます。
しばらくは、1日1更新この形態のまま続けていく所存ですので、そのまま読み続けていただければ幸いです。
お前たち言う、歳とる、酒に弱くなる。
「あーオレ酒弱くなったわーちょー弱くなったわー」とか、言う。
この自然の摂理には逆らえない、誰もがそう思い、諦めてる。

でも、オレ、強くなってる。

1年前、自分の許容量、計った。
ワイン1本、ぐでんぐでんになった。

昨日、ワイン飲んだ。
1本飲んだ。まだいける、思った。
2本目あけた。まだいける、思った。
3本目あけた。半分まで飲んで、寝た。
二日酔い、ない。

オレ、お酒強くなってる。

理由、簡単。
ここ一年ほぼ毎日、ワイン、1本近く飲んでから寝てる。

人間の適応力、すごい。
真の酒飲み、名乗れるレベル、なってきた。

今まで、オレを酒で潰してきたやつ、復讐する。

そんな今日、一曲。

Mr.Children / 友とコーヒーと嘘と胃袋 (「Q」より)

みんな大好きミスチル8枚目のやつ、2000年に出た。
これと、「DISCOVERY」、オレのお気に入り。
お前ら、ミスチルのこと、こういう風に考えてる、「真っ直ぐに前を見据えるバンド」。
「明けない夜はない」、そういうこと美しく歌いあげるバンド、お前ら、そう思ってる。
でも、このアルバム、他作品にはない、奇妙なゆるさ、不穏な陶酔感、ルーズ&トリップ、すごくある。
前を見据えてるは見据えてる。けど、その前を見据える目、トリップしてる。酔った目で見据えてる。
そういうとこ、問題作言われる理由、全アルバム中最低売上枚数の主な理由、オレそう思う。
でも、オレ、こうも思う。
珠玉の名曲シングルに、妖しくキマったカップリング曲、確信犯的に忍び込ませる。そういうとこ、桜井という人の本性。
桜井の元々の性格、ミスチルの名曲とは遠く離れたところ、もっと暗く、ドロドロしてるとこにある、そう思う。
トリップしてる目、健全なイメージのミスチルらしくない、でも、ドロドロ人間桜井らしくはある。
自己嫌悪と風刺にまみれた傑作「深海」、それ発酵させて、熟成させて、肉そぎ落としたようなこのアルバム、
この作品、最もミスチルらしくない、巷からそう捉えれてる。
でもこの作品、最も桜井和寿らしい。オレ、そう思う。
全ての曲が「Hallelujah」に流れ込むときに感じるカタルシス、「深海」ラストトラック「深海」と似てる、
でも歌詞見ると、真逆。そういうとこ、とても興味深い。
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ボクのHNの「ぺ」が実はカタカナなのかも知れぬ、などとは微塵も疑わず、当然のようにひらがなと思いこんでしまって果たして大丈夫なのでしょうか。
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